FXをしていると、どのタイミングでエントリー(ポジションを保有するタイミング)するのがベストなのかをすごく意識しますよね。
一番ベストなのは、トレンドが始まる直前にエントリーできれば、最高ですよね。
買いでも売りでもエントリーするベストなタイミングを予測する有名な分析方法があります。
それが、”グランビルの法則”です。
この記事は、グランビルの法則について初心者向けにわかりやすく解説します。
グランビルの法則のパターンと、相性のいい指標も紹介します。
【この記事で学べること】
- グランビルの法則とは
- グランビルの法則の全8パターン
- グランビルの法則と相性のいい指標
【FX初心者向け】最高のエントリーのタイミング!グランビルの法則とは
グランビルの法則は、1960年代にアメリカの”ジョゼフ・E・グランビル”が考案した、移動平均線を使っでチャートのパターンを理論化した考え方で、テクニカル分析の王道とも言える分析方法です。
何を分析するかというと、エントリーのタイミング図るための分析です。
グランビルの法則では、エントリーするタイミングを買い売りでそれぞれ4つのパターンがあります。
2種類の移動平均線(長期/中期、中期/短期など)を見ながらその4つのパターンに落とし込んでいく言ったものです。
移動平均線から分析するグランビルの法則!買いの4つのパターン
グランビルの法則の買いの4つのパターンについて解説します。
- ゴールデンクロス
- 押し目買い
- 押し目買い(下抜け)
- リバウンド買い
4つの買いパターンについて実際のチャートを見ながらそれぞれのパターンに当てはまる条件を紹介していきます。
- 長期移動平均線を”長期線”
- 短期移動平均線を”短期線”
グランビルの法則買いパターン:ゴールデンクロス
- 長期線が横ばい or 上昇し始め
- 長期線の下を走っていた短期線が上抜け

グランビルの法則買いパターン:押し目買い
- 長期線が上昇中
- 短期線が長期線に接近した(触れた)

グランビルの法則買いパターン:押し目買い(下抜け)
- 長期線が上昇中
- 長期線の上を走っていた短期線が急に下抜け

グランビルの法則買いパターン:リバウンド買い
- 長期線が下降し始めor下降中
- 短期戦も長期線を追う形で下降
- 急激な下落

移動平均線から分析するグランビルの法則!売りの4つのパターン
グランビルの法則の売りの4つのパターンについて解説します。
- デッドクロス
- 戻り売り
- 戻り売り(上抜け)
- リバウンド売り
買いのパターンと同様に4つの売りパターンについて実際のチャートを見ながらそれぞれのパターンに当てはまる条件を紹介していきます。
グランビルの法則売りパターン:デッドクロス
- 長期線が横ばい or 下降し始め
- 長期線の上を走っていた短期線が下抜け

グランビルの法則売りパターン:戻り売り
- 長期線が下降中
- 短期線が長期線に接近した(触れた)

グランビルの法則売りパターン:戻り売り(上抜け)
- 長期線が下降中
- 長期線の下を走っていた短期線が急に上抜け

グランビルの法則売りパターン:リバウンド売り
- 長期線が上昇し始め or 上昇中
- 短期戦も長期線を追う形で上昇
- 急激な上昇

グランビルの法則と相性がいい指標
グランビルの法則はトレンドの始まりやトレンドの途中のエントリーポイントを予測する手法となっています。
つまり、同じようなトレンドを分析する指標との相性もイイということです。
ここでは、グランビルの法則と同じく、トレンドの流れを予測するテクニカル分析指標を紹介します。
グランビルの法則と合わせて使うことで、トレンドを予測する精度を向上させる狙いがあります。
- ダイバージェンス
- モメンタム
ダイバージェンス
”ダイバージェンス”とは、トレンドの転換期を分析する手法です。
つまり、「トレンドが始まるよ〜」というタイミングを知るための指標となっています。
グランビルの法則とより相性の良いパターンに当てはめると、ゴールデンクロス・デッドクロスのパターンです。
これらのパターンは、トレンドの始まりのタイミングによく見られるパターンなので相性がイイと言えます。
トレンドの転換するタイミングを狙うためのテクニカル分析の指標があるんです。 これを知っておくことで、順張り・逆張りで注文をする場合にポイントを決めやすくなります。 その指標というのが”ダイ[…]
モメンタム
”モメンタム”とは、トレンドが続くのか勢いがあるのかを分析する指標です。
つまり、「トレンドがまだ続くよ〜」「もう終わるよ〜」を分析するための指標となっています。
これも、グランビルの法則のより相性の良いパターンに当てはめると、押し目買い・戻り売りパターンです。
これらのパターンは、トレンドの真っ最中に起こり得るパターンのなで、モメンタムでトレンドがまだ続きそうなら、押し目買い・戻り売りでエントリーするとイイです。
「トレンドがどこまで続くのか?」、「どれぐらいの勢いがあるのか?」を知ることができるテクニカル指標が”モメンタム”です。 ポジションを保持するタイミングや利確のタイミングなど、「いつがベストだ?」と悩みますよね。 […]
まとめ:グランビルの法則は基礎中の基礎なので押さえておくべき指標の1つ
ここまでで、グランビルの法則について理解できたと思います。
グランビルの法則は、FXでは基礎中の基礎で、いろんな本にも登場する指標の1つです。
トレードをやる上で、損益を決めるのはエントリーポイントなので、ここでの内容は初心者は特に何度も読み返して頭にすり込むぐらいでもイイ内容です。
基礎でしっかりトレードとしての基盤を整えて、いろんな指標やインジゲーターを駆使しして、エントリーのタイミングや手放すタイミングを分析することで利益を伸ばすこともリスクを回避することもできます。
とは言っても、チャートは経済指標の発表や要人発言で予想外の動きをする場合も往々にしてあるので、ファンダメンタルズ分析も並行して学ぶと安定したトレードができるようになりますよ。
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