チャートって漠然と見ていても、「どこでトレンドが始まるのか」それとも「終わるのか」ということがわからないですよね。
そこで、登場する指標が”エリオット波動理論”です。
難しそうな感じがしますが、エリオット波動理論とは、チャートの型と覚えるといいです。
この記事では、エリオット波動理論について初心者向けにわかりやすく解説します。
後半では、エリオット波動理論のポイントや分析の仕方のコツを紹介します。
【この記事で学べること】
- エリオット波動理論とは
- エリオット波動理論のポイント
- エリオット波動理論を分析する方法
【FX初心者向け】パターンで勝ち筋を分析!エリオット波動理論とは
エリオット波動理論とは、元々は株より生まれた理論です。
その後、FXでも使われるようになりました。
エリオット波動理論は、以下より説かれた理論です。
- 8つの波
- 5つの波動
- 3つの原則
この内容を1つ1つ深掘りしながら解説していきます。
エリオット波動理論の基本!8つの波とは
エリオット波動理論の8つの波(5波 + 3波)は、この理論の基本となるチャートのパターンです。
これから解説していく要素の基本ともなる形です。
エリオット波動理論の「波動」とは
8つの波の次は、「波動」についてです。
波動とは、1つ1つの波の形です。
それぞれ特徴があるので解説していきます。
第1波の特徴
じわじわと上昇し、トレンドが形成されていきます。
第2波の特徴
第1波を打ち消すかの如く逆方向への値動き。
第3波の特徴
第1波よりも大きな値動きです。
この波は勢いもあり長くなる傾向があります。
第4波の特徴
第3波を打ち消すほど逆方向には行かないですが、
細かくチャートが動きトレンドとは逆行します。
第5波の特徴
波の中で1番勢いがります。
トレンド方向に動くので一番買われているということですね。
エリオット波動理論で重要な3つの原則とは
5つの波の特徴を知ったところで次は波からなる3つの原則についてです。
- 第1波、第3波、第5波の中で第3波が1番短くならない
- 第2波が第1波を下回る(上回る)ことはない
- 第4波が第1波の高値(底値)を割り込まない
5つの波は上で挙げた3つの原則で動くと言われているます。
3つの原則に当てはまったからと言って必ずエリオット波動というわけではありません。
比較的に3つの原則になりやすいということから可能性が高いという認識でOKです
エリオット波動理論の「エクステンション」とは
エリオット波動理論には”エクステンション”(延長)と呼ばれるものもあります。
これは、エリオット波動理論の亜種(イレギュラー)のことです。
トレンドの波は、第1波、第3波、第5波です。
その波の中でさらにエリオット波動理論を形成している場合があります。
エクステンションが発生すると、元々エリオット波動理論で動いていた波に推進力がまして動くと言われています。
エリオット波動理論を使ったトレードのポイント
エリオット波動理論について理解できたとここで、ここからはエリオット波動理論と相性のいい指標を紹介します。
エリオット波動理論と組み合わせることで、波動が発生した場合に気がつきやすく、分析の可能性を上げることができます。
- フィボナッチ
- ダウ理論
相性のいい理由:フィボナッチ
エリオット波動理論とフィボナッチで何ができるかというと、第2波がどこまで逆行して第3波に移行するかを予想することができます。
”フィボナッチ”とはインジゲーターで、5つの種類がああります。
ここでは、”フィボナッチ・リトレースメント”を使用していきます。
相性のいい理由:ダウ理論
エリオット波動理論とダウ理論で何ができるかというと、ダウ理論でエリオット波動理論の第3波という判断をしやすくすることができます。
ダウ理論の中の1つに、「トレンドは3つの段階で構成される」というものがあります。
それを利用してエリオット波動理論の第3波を見つけていきます。
- 1段階目:先行期
- 2段階目:追随期
- 3段階目:利食い期
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まとめ:FX初心者はエリオット波動理論の型を覚えるといい
エリオット波動理論についてやポイントを解説しました。
エリオット波動理論は指標の1つなので、必ずしも型の通りに動くとは限りません。
でも、指標というくらいなので比較的に型にハマりやすいということでもあるので、”エリオット波動理論のポイント”の箇所でも触れましたが、別の指標やインジゲータを利用して「今のチャートの動きは型にハマっているか?」ということを分析していきます。
他にも「トレンドの転換を分析する指標」(ダイバージェンス)などもあるので、そういった指標からもエリオット波動理論の次の波を予想することは可能です。
テクニカル分析はエリオット波動理論以外にもいろんな理論や指標などから分析できるので、いろいろな方法を試して自分にあった方法を見つけることが重要ですね。
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